MemoRandum

ゲーム / エンタメ / 自由業

【クラロワ】初手ゴレは極めて戦略的な戦法だと思います

初手ゴレ論争が巻き起こっていたので、軽く経緯に触れつつ流れに乗って自分の意見を書いていきたいと思います。

初手ゴレ論争の経緯

有名なクラロワプレイヤーが初手ゴレに対する嫌悪感を吐き出すツイートをした事で、初手ゴレを話題にした大論争が巻き起こりました。

主な意見を軽くまとめておきます。

初手ゴレは初手エリポンに近い運ゲーだ

かつて初手にエリクサーポンプが来た時代は、ポンプを処理できない手札の時に初手エリポンを置かれ、開幕の一手で試合が終了してしまうということが珍しくありませんでした。

初手ゴーレムを展開されたとき、手札が整っていれば防衛をしたり逆サイドを落とすことも可能ですが、手札が事故っている場合はエリクサーを捨てて手札を回さざるを得なくなり、初手ゴレでいきなりエリアドを取られて試合を持っていかれることがあります。

初手ゴレはPSがいらないチンパン行動だ

初手ゴレはいきなり8コストを使うので、逆サイドを攻められれば当然守れません。そんな時、タワーを捨ててエリアドを取るという戦法が出てきます

  1. 初手ゴレを展開する
  2. 逆サイドを攻められているのを無視する
  3. ゴレの後ろに後衛をつけて形を作る
  4. こちらもタワーを折って1:1交換する
  5. 形が作れているので、そのままキングタワーも攻め落とせることがある

こんな流れの試合も割とありますよね。

初手ゴーレムを展開して形を作るだけで、手札回りの運が良ければ上手い人にも勝ててしまうことがあります。

ポケモンでいえば一撃必殺ばりの運ゲーで、熟練度を無視してワンチャン勝っていく感じが非常にヘイトを集めていますし、それも当然かなという気はします。

初手ゴレはリスクもあるし、勝ちにくい

ゴレとタワー捨てといえばkooさんということで、初手ゴレについて動画で語っていました。

初手ゴレ展開するだけで勝ててしまうのが嫌だという意見に対し、初手ゴレはそう毎回勝てるものでもないというのがゴレ側の意見です。

ただまあ、「こんなチンパンジーでもできそうな戦い方で勝てて良いのか?」という心のモヤモヤが元凶の感情論ですので、それが戦術だからなんだ、負ける時があるからなんだというのが初手ゴレ被害者側の感覚だと思います。

初手ゴレは極めて戦略的である

初手ゴレ逆サイドフル無視フルぶっぱで負けて腹立たしいと思うことに対しては、そう思われても仕方ない動き方をゴーレム側がしていると思うので、心情については特に触れません。気が済むまで怒り狂えば良いと思います。

ここからは筆者の初手ゴレに対する考えを述べたいと思いますが、結論は見出しの通りです。初手ゴレは極めて戦略的な動き方だと思っています。

さて、まずゴーレムデッキの特徴を見てみましょう。

  • エリアドのある状態で形ができると止められない
  • タワーを1:1交換すると有利になることが多い
  • デッキが重く、繊細なカード回しができない

重いデッキのため防衛しながら手札を整えるのが難しく、しっかり守るよりは形を作って攻めたいというのがゴーレムデッキです。

だからこそ、相手の行動などまるで見えていないかのように防衛を放棄することも多く、初手ゴレから逆サイドフル無視で形作ってそれで勝ててしまうという事実が腹立たしい、という今回の議論のようなことにもなるのですが……

初手ゴレは手札が良い

初手ゴレは最初から手札が整っている時に有効な戦術です。例えば、ゴーレムとのコンボで有名なダークネクロが手札にあるとします。

ゴレダクネはクラロワリーグアジアのプロ選手が選ぶ苦手なコンボランキングで1位に輝いたほど強力なコンボで、相手の手札が事故っていれば一撃必殺です。

形を作り、後から呪文やユニット追加でサポートすればタワーを落とせる確率は高いです。

初手ゴレは後出しできる

初手なのに後出しと言うのは変ですが、初手ゴレはやらなくても良いわけで、勝負するかどうかの判断は手札を見てからの後出しで良いのです。

それはまるで参加費のいらないポーカーをしているようなものです。参加費がないので延々とゲームに参加し続けることが可能で、強い手札が揃った時だけBetすれば良いのです。

ゴレダクネという強力な役に勝てる初手を相手は揃えているでしょうか?それはShowdownまで分かりません。

もし相手の初手が揃っていなければ勝ちです。揃っていた時は、次の項目で語ります。

ゴレ側の初手が揃っていなくとも、別に勝負から降りる必要はありません。何故なら試合は始まったばかりだからです。普通に手札を回しましょう。

要するに初手ゴレという動きは、強い手札の時だけゲームに参加できるポーカーのようなもので、初手ゴレをするということは強い役を持っているということです。

初手ゴレが初手ホグや初手バレルと違うところは、リスクリターンの度合いと強制度です。試合が決まるほどの勝負でありながら、拒否の選択肢はまったく用意されていません。

初手ゴレをするとどうなるか

初手ゴレを展開された時、相手側の動きとして考えられるのは大きく考えて2パターンあります。同サイドで正面衝突するか、逆サイドを攻めるかです。

(相手の初手が事故っていると、中途半端な対応しか取れずこの時点でほぼゲームセットになります)

ゴーレムに完璧な形を作られると、大体のデッキは正面衝突では負けてしまいますので、ほとんどのデッキでは正面衝突は不可能です。無理に同サイドを攻めるとカウンターされます。

ですので初手ゴレされたら逆サイドを攻めるというのは割と常套手段です。その際ゴーレム側は、攻められた逆サイドのタワーを捨てることがよくあります。

その動き方こそチンパンデッキと呼ばれる所以ですが、理由を冷静に考えると、タワーを捨てて無理やり形を作ることは、かなり理に適っていることが分かります。

ゴーレムを展開した後に逆サイドを守ろうとすると、ゴーレムに後衛をつけることができなくなってしまいます。それだとゴーレムは簡単に守られ、逆サイドも削られるという最悪の状況になります。

逆に、逆サイドを守ろうとしなければ、タワーを捨てた分のエリアドを攻めに使えるため、高確率で相手のプリンセスタワーをへし折れます。形が完成しているので、下手をするとキングタワーまで折れます。

その際、自分のプリンセスタワーが折られても構いません。何故ならお互いのプリンセスタワーを1:1交換した状態なら、ゴーレムの方が有利だからです。

ゴーレム側はキングタワーさえ折られなければ良いので、逆サイド攻めに対してほとんどエリクサーを割く必要がありません。

逆サイドを守ったユニットをそのままゴーレムの後ろにつけさせて攻めに使うという芸当すら可能です。

初手エリクサーポンプと同様に、相手が攻めざるを得ない状況を強制的に作り出すことが可能で、しかもその相手の攻めに対しては有利な防衛側から入れるという理想的な状況になります。

おまけにエリポンと違って初手ゴレは呪文で処理することはできません。必ず試合を動かすことができますし、必ずゴレ側の手札は揃っています。強いに決まっていますね。

初手ゴレの難しさ

逆サイドを攻められた際に、キングタワーだけは守らなければいけません。プリンセスタワーが落ちるくらいの攻めはシカトできますが、キングタワーまで落とす攻めは無視できません。

かといって、守りすぎてゴレに後衛がつけられなければ簡単に守られてしまいます。

攻めの形を作りつつ、どこまで許容してどこまで守るかという判断が必要であり、その判断を間違うと試合が終わります。

タワーを捨てる時も守る時も、相手の攻めのボリュームと自分の攻めのボリュームを見る必要があります。その判断は流石に脳死では無理です。

その判断は熟練のゴレ使いにしかできない崇高なものである……とは言いません。ただ、初手ゴレをした後には攻めと守りのバランスを見る局面があり、結果的にはただ初手ゴレから形を組んだだけだったとしても、その過程には多くの選択があったはずだと言えるでしょう。

まとめ

要するに初手ゴレって強いんですよね。

自分の手札が強い時だけ展開できますし、守れない形を作りたいというデッキのコンセプトにもマッチしています。

この記事で私が最も言いたかったことは、初手からゴレを展開する時も、タワーを捨てる時も、時には守る時も、ゴーレム側はそれをすれば勝てることを知っているということで、それは極めて戦略的な判断であるということです。

やられて負けると理屈抜きでカリカリしますが、初手ゴレは真面目に考えるとそれなりに合理的です。

ただし相手がエリアドを取られていてもゴーレムを守りきれるデッキの場合、逆サイドを攻められ、同サイドも落とせないという最悪の状況になります。

初手ゴレは戦略的ですが、それは勝つための動きであり、負けないための動きではありません。賽を投げる行為なのです。どんな相手にも勝ちを拾える可能性がある反面、負ける時はアッサリ負けます。ギャンブル性は否定できません。

それをどう考えるかは人それぞれとしか言えませんが、初手事故からの初手ゴレで押し潰された相手からクラロワのできるチンパンジー呼ばわりされることくらいは許容せざるを得ないチンパン戦法だと思いますのでお願いですから初手ゴレは勘弁して欲しいと思っています。